HOME > 身体から考える > 自律神経

AUTONOMIC NERVOUS SYSTEM

自律神経

自律神経と言われた。
でも、それで答えが出たわけではない。

検査では大きな異常が見つからない。それでも、めまい、動悸、眠れない、身体がだるい、息苦しい、胃腸の不調などが続いている。そのようなとき、「自律神経の乱れ」と説明されることがあります。自律神経が身体のさまざまな働きに関係することは確かです。ただ、私たちはそこで考えることを終わらせません。まずは、いま困っている症状からもう一度考えていきます。

症状という支流から、身体の状態をたどる。

01

いま、どのような症状で困っていますか?

「自律神経」という言葉からではなく、まず実際に困っている症状から考えていきます。公開済みの症状ページには、そのまま進めます。

感覚・平衡

揺れる、回る、耳や平衡感覚に関する不調。

睡眠

眠りに入りにくい、途中で目が覚める、朝がつらい。

循環・呼吸

脈や呼吸、胸まわりの不快感。

胃腸

食欲や胃の不快感、便通の変化。

全身

はっきり場所を決めにくい、全身にかかわる不調。

頭・視覚

頭の痛みや重さ、目を使ったときの不快感。

02

そもそも、自律神経とは何でしょうか

自律神経は、意識しなくても身体の状態を調節し続けている神経の仕組みです。

自律神経
による調節
心拍血圧消化発汗瞳孔体温調節

自律神経には交感神経と副交感神経があり、身体の状況に応じてさまざまな働きを調節しています。「交感神経が悪く、副交感神経が良い」という単純な関係ではありません。

身体の多くの働きに関係しているからこそ、めまい、動悸、発汗、胃腸症状、睡眠など、さまざまな不調の説明に「自律神経」という言葉が使われることがあります。

ただし、「自律神経」という言葉だけで、一人ひとりの症状の理由まで説明できるわけではありません。

03

「自律神経の乱れ」で、考えることを終わらせない

自律神経が症状に関係していることと、「自律神経が原因である」と決めることは同じではありません。

自律神経は、「原因」なのでしょうか。身体に何らかの変化が起こり、その結果として自律神経の働きにも変化が現れている可能性もあります。だから、私たちは「自律神経が乱れているから」で止めず、なぜ身体がその状態になっているのかを考えます。
一つの考え方自律神経の変化
→ 症状
もう一つの見方身体の何らかの変化
→ 自律神経にも変化
04

原因がはっきりしない。それでも症状はある。

検査では大きな異常が見つからない。それでも本人は確かに困っている。そのとき、「何もない」とも「全部、自律神経です」とも考えません。

原因がはっきりしないからこそ、症状からもう一度考える。まだ身体が元の状態へ戻るのを妨げているものが残っていないか。ひとつの答えに急がず、症状と経過、身体に現れている手掛かりを照らし合わせていきます。
続いている
症状
どんな症状?
いつから?
その前に何があった?
一緒に起きている症状は?
身体はどこに反応している?
05

一つの症状だけではないとき

めまいだけではない。眠りも浅い。ときどき動悸がする。胃の調子も良くない。複数の症状があるとき、その「つながり」も手掛かりになります。

3か月前
睡眠の質が変わった
2か月前
胃の不調が気になるようになった
1か月前
動悸を感じることが増えた
現在
めまいが続いている

これはあくまで一例です。症状が複数あることを、単に「問題が多い」と捉えるのではなく、それぞれがいつ、どのような順番で現れたのかを見ることで、現在の状態を考える手掛かりになることがあります。

06

症状から、もう少し深く

ここまで読んで「自分の場合はこの症状が中心かもしれない」と感じた方は、より具体的な症状ページへ進んでください。症状ごとのページでは、それぞれの起こり方や経過をもう少し具体的に見ていきます。

めまい

ぐるぐる回る。ふわふわする。身体が揺れているように感じる。急に起こったのか、以前から続いているのかでも考えることは変わります。

めまいを詳しく見る →

頭痛

繰り返す頭痛、頭の重さ、首や肩の症状を伴う頭痛など。「頭痛」という言葉だけで決めず、起こり方や経過から考えます。

頭痛を詳しく見る →

不眠

寝つけない。途中で目が覚める。眠っても疲れが取れない。

不眠を詳しく見る →

動悸・息苦しさ

脈が気になる。胸が詰まるように感じる。息をうまく吸えない感じがする。

準備中

倦怠感

身体がだるい。休んでも疲れが抜けない。はっきり場所を決めにくい不調。

準備中

胃腸の不調

胃が重い。食欲が落ちた。便通が変わった。体調とともに変化する胃腸症状。

準備中
07

身体が「戻る」ために

原因を探すことそのものが、治療のゴールではありません。

大切なのは、身体が元の状態へ戻っていくこと。原因候補が見つかったとしても、症状が続いていれば終わりではありません。何が「戻る」ことを妨げているのか。原因がはっきりしない症状だからこそ、一つひとつの手掛かりを確認しながら考えていきます。

医療機関での評価が必要な場合について

症状の内容や経過によっては、まず医療機関での検査・診断が必要です。急激な悪化、強い胸痛や呼吸困難、意識の変化、麻痺・しびれ・ろれつの回りにくさなど、緊急性が疑われる症状がある場合には、鍼灸治療より医療機関での評価を優先してください。

当院がどのように身体を見て、治療を組み立てているのかについては、「治療について」で詳しくご紹介しています。

原因がはっきりしない不調について、ご相談ください

「自律神経と言われたけれど、結局どう考えればいいのか分からない」。そのような不調も、まずは今困っている症状と、その症状が続いてきた経過を一緒に整理するところから考えていきます。