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TINNITUS

耳鳴り

耳鳴りが、
どのように始まったのか。

「キーン」「ジー」と音がする。静かな場所ほど気になる。病院で治療を受けたあとにも耳鳴りだけが残っている。同じ耳鳴りでも、その始まり方や感じ方、経過は人によって違います。当院では、まず「いつから始まったのか」を丁寧に確認するところから始めます。

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まず「いつから始まったのか」を大切にします

耳鳴りが始まった時期がはっきりしているのであれば、その前後に何があったのかは、とても大切な情報です。そこで見つかった出来事をすぐに原因と決めるのではなく、現在の状態と照らし合わせながら手掛かりを探していきます。

片耳か、両耳かどちらに感じるのか、左右差があるのか。
どんな音かキーン、ジーなど、本人が感じている音を確認します。
いつ鳴るのか一日中なのか、出たり消えたりするのか。
聴力の変化聞こえにくさなどを伴っていないか。
ほかの症状めまい、ふらつきなどを伴っていないか。
発症前後の変化体調や生活など、その頃に何があったのか。

急に始まった耳鳴りでは、初動も大切です

突然の耳鳴りに聴力低下などを伴う場合には、早い段階で耳鼻咽喉科での診察や治療が重要になることがあります。必要な医学的検査や治療を受けたうえで、耳鳴りが残る、違和感が続くといった場合には、その後の身体の状態を見ながら鍼灸でできることを考えていきます。

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慢性の耳鳴りは、簡単ではありません

長く続いている耳鳴りは、私自身も難しい症状だと感じています。発症時期やその頃の出来事から手掛かりを見つけられることもありますが、長期間続いている場合には、身体を確認してもはっきりとした手掛かりが見つからないことも少なくありません。

「この治療をすれば耳鳴りが消える」と簡単にはお伝えできません。長い経過の中で生じた変化には、簡単には元に戻せないものもあります。それでも、本当にもう変わる余地が残っていないのか。そこは諦めずに考えていきます。
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耳だけを見ないことも大切です

耳鳴りそのものが変化している場合もあれば、そのときの身体の状態によって、同じ音を以前より強く感じていることも考えられます。

身体の不調首のつらさ、不眠、疲労などが続く。
余裕がなくなる不快感やイライラが増え、音にも敏感になる。
耳鳴りが気になる以前より音へ注意が向きやすくなる。

だから当院では、耳鳴りだけを追いかけるのではなく、首の状態、睡眠、疲労、そのほかの身体症状なども含めて全身を見ていきます。

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「音を聴くこと」が習慣になっていることもあります

耳鳴りが長く続くと、「今日は鳴っているかな」「昨日より大きくなっていないかな」と、無意識のうちに耳鳴りを確認するようになることがあります。

これは「気にしすぎ」という意味ではありません。長い間、不快な音に悩まされていれば、その音に注意が向くのは自然なことです。ただ、耳鳴りへ注意が向き続けることで、以前より音を捉えやすくなっていることもあります。無理に「気にしないようにする」のではなく、身体の状態を整えながら、耳鳴りを意識しない時間が生まれてくるかも経過として見ていきます。
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「忘れていた」は、とても大きな変化です

耳鳴りの変化は、音の大きさだけでは判断できません。

「そういえば最近、耳鳴りのことを忘れていました」

私は、この言葉をとても大切にしています。耳鳴りが完全になくなったわけではなくても、これまで一日中気になっていたものを忘れている時間があった。それは、とても大きな変化です。

「ずっと同じではない」と感じられること。小さな変化を本人にも確認してもらい、「少し変わってきているのかもしれない」という感覚を持てることは、その後の治療に向き合ううえでも大切だと考えています。その先に、もう少し変わる余地がないかを一緒に探していきます。
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少しずつ「気にならなくなる」という経過もあります

慢性の耳鳴りでは、ある日突然音が消えるのではなく、「以前ほど気にならなくなった」「確認する回数が減っていた」「静かな場所でも前ほどつらくない」というように、徐々に変化していくことがあります。

変化がゆっくりだからこそ、途中で諦めたくなることもあります。私自身、耳鳴りの治療では思うような結果につながらず、悔しさを感じることがあります。だから無理に期待を持たせることはしません。一方で、小さな変化まで「意味がない」と切り捨てないことも大切にしています。
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まだ変わる余地がないかを探します

耳鳴りには、簡単に答えが見つからないことがあります。原因と思われる手掛かりが見つかることもあれば、いくら探してもはっきりしないこともあります。

それでも、身体に変化する余地が本当に残っていないのかを考えます。耳鳴りだけを見るのではなく、これまでの経過と現在の身体を見ながら、身体の状態に変化をつけることで耳鳴りの感じ方にも変化が生まれないか。その可能性を一つずつ探していきます。
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耳鳴りについて、ご相談ください

長く続いている耳鳴りも、これまでの経過や現在の身体の状態を確認しながら、まだ変わる余地がないかを一緒に考えていきます。