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PALPITATIONS

動悸

「動悸」という言葉だけでは、
まだ分かりません。

心臓がドキドキする。胸が落ち着かない。息がうまく合わない。こうした感覚をまとめて「動悸」と表現することがあります。しかし、本人が感じている症状と、その背景にある身体の状態が必ずしも同じとは限りません。当院では、まず「何を動悸と感じているのか」から考えていきます。

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まず「どんな動悸なのか」を確認します

動悸といっても、感じ方は一つではありません。本当に脈が速いのか、ドクドクと強く打つのか、胸がソワソワするのか、それとも息が上がるような苦しさなのか。症状名より先に、本人が実際に感じていることを確認します。

いつから始まったか突然なのか、少しずつなのか。発症した時期を確認します。
どんなときに起こるか安静時、運動時、食後、緊張時など状況を見ます。
どのくらい続くか一瞬なのか、数分以上続くのか、頻度も確認します。
一緒に出る症状息苦しさ、胸痛、めまい、疲れやすさなど。
月経・婦人科系貧血などを考える手掛かりとして確認することがあります。
これまでの検査心電図や血液検査など、すでに分かっている情報も大切にします。
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同じ「動悸」でも、背景は一つではありません

動悸というと、まず心臓を思い浮かべます。もちろん心臓の状態を確認することは大切です。しかし、同じような訴えでも背景はさまざまです。貧血、ホルモン、自律神経、呼吸なども含めて考えます。

動悸=心臓、動悸=自律神経とは最初から決めません。息切れ、ソワソワ感、月経、疲労など、ほかの症状やこれまでの経過も合わせながら、何が関係しているのかを考えていきます。
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「それは本当に動悸なのか」と考えることもあります

胸のあたりに違和感があれば、多くの方は「心臓がおかしいのでは」と考えます。しかし、本人が「動悸」と感じているものが、必ずしも心臓から生じているとは限りません。

胸に感じる症状だからといって、背景が心臓とは限りません。これまで診てきた中には、心臓を詳しく調べても理由がはっきりせず、身体の状態を確認していく中で食道に手掛かりがあり、その後、食道の運動異常が分かった方もいました。

どこに感じるのか、どんな感覚なのか、何をすると変化するのか、といった小さな情報も大切にします。たとえば「水を一口飲むと落ち着く」といった話も、それだけで原因を決めることはできませんが、一つの手掛かりになることがあります。

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最初に考えたことが、正しいとは限りません

「貧血ではないか」「自律神経系ではないか」「ホルモンの影響ではないか」。診察ではいくつかの可能性を考えます。しかし、最初に考えた仮説に身体を当てはめないことも大切です。

原因を探すことは、最初の仮説を証明することではありません。

診察を進める中で「最初に考えていたこととは違うかもしれない」と思えば、もう一度考え直します。自分の見立ても疑いながら、その人の身体で実際に何が起きているのかを考えることを大切にしています。

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心臓の病気を、鍼灸で置き換えるわけではありません

動悸の中には、心臓そのものに医学的な治療が必要なものがあります。また、胸の症状や息苦しさには、心臓以外にも医学的な確認を優先すべき状態があります。

必要な検査や医学的治療を大切にします

心不全、狭心症、冠動脈の問題、不整脈など、心臓そのものに治療すべき状態がある場合、それを鍼灸だけで何とかしようとは考えていません。症状や経過によっては、まず病院での確認を優先します。

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検査で「異常なし」。そこから考えることもあります

動悸が続けば、多くの方が心臓の検査を受けます。そして中には、「特に大きな異常はありません」と言われても症状が続いている方がいます。

「異常がない」と「症状がない」は、同じではありません。確かに動悸を感じている。確かに息が合わない。確かに胸がおかしい。では、なぜそう感じているのか。心臓だけでは説明できないのであれば、貧血、ホルモン、自律神経、呼吸、食道など、ほかの身体の状態に手掛かりがないかを考えます。
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「動悸」という名前ではなく、身体から考える

検査で異常が見つかる人もいます。検査をしても理由がはっきりしない人もいます。心臓以外のところに手掛かりが見つかる人もいます。

症状につけられた名前からではなく、今の身体で何が起きているのかから考えます。まず、その人が何を動悸と感じているのか。いつから始まり、どんなときに起こり、ほかにどんな症状があるのか。必要な医学的検査や治療も大切にしながら、一つずつ可能性を考えます。そして最初の見立てと違うのであれば、また考え直します。
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動悸について、ご相談ください

「動悸」という言葉だけで決めつけず、これまでの経過や現在の身体の状態を確認しながら、何が関係しているのかを一緒に考えていきます。