STOMACH DISCOMFORT
胃の不調
「胃の調子が悪い」の中身を、
まず細かく見ていきます。
食べられないのか、食べられるのか。痛いのか。吐き気はあるのか。押さえると痛むのか。胃薬を飲んだのか、効いたのか。いつから始まったのか。同じ「胃の不調」でも、その中身は人によって違います。
まず「どう悪いのか」を聞きます
「胃が悪い」という言葉だけでは、まだ状態は分かりません。食事がとれるか、痛みなのか、吐き気なのか。いつから始まり、胃薬を使った場合には変化があったのか。まず症状の中身を分けて考えます。
「自律神経」で終わらせず、見逃してはいけない病気も考えます
食べられない、吐き気が続く、胃薬を飲んでも変わらない。こうした状態では自律神経の影響を考えることもありますが、それだけに決めつけることはできません。
症状や経過によっては、医療機関での検査を優先します
逆流性食道炎などの消化器疾患だけでなく、胃がんなど見逃してはいけない病気もあります。胃の不調が続いている場合や、経過に気になる点がある場合には、まず医学的な検査が必要になることがあります。鍼灸でその確認を置き換えることはできません。
胃だけでなく、背中の状態も確認します
胃の周辺に気になる反応がある方では、背中の張りが強くなっていることがあります。当院ではファシアを筋膜だけに限定せず、身体をつなぐ結合組織全体として捉え、その連続性も一つの視点として身体を見ています。
まず戻りやすい状態をつくり、その後に本質を探ります
背中を緩めることは、当院では対症的な治療の一つです。目的は、それだけで胃の不調を説明することではありません。
毎日繰り返しているものも、手掛かりになります
食事そのものは日によって変わります。一方で、健康のために続けている食品やサプリメント、毎日飲むコーヒー、歯磨き粉などは、同じものを長く使い続けることがあります。
これらが悪いものだと決めつけるわけではありません。症状が続いているときに、普段繰り返し口にしているものや使用しているものの中に、身体の状態と関連する手掛かりがないかを確認します。
原因候補は、あくまで仮説として扱います
身体の反応や問診から気になるものが見つかっても、その時点で「これが原因です」とは考えません。
反応はあくまで手掛かりの一つです。最終的には、実際の症状に変化があるか、ないかを見ながら仮説を更新していきます。
「胃の不調」という名前ではなく、身体から考える
胃痛、吐き気、食欲不振、胸焼け。症状の現れ方も、その背景も一つではありません。
自分の身体と、普段の行動にも耳を傾けてみてください。
「いつから調子が悪くなったんだろう」「その頃、何か変えたものはなかったかな」「毎日、何気なく続けているものはないかな」。身体の変化を振り返ってみると、自分では気づいていなかった手掛かりが見つかることがあります。
治療を受けることだけが、身体を良くする方法ではありません。自分で気づいて、自分の行動を少し変える。それだけで、身体が良い方向へ戻っていくこともあります。
そういった気づきも、大事なことです。
胃の不調について、ご相談ください
症状の名前だけで決めつけず、身体の状態や日々の生活まで確認しながら、手掛かりを一緒に探していきます。