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ECZEMA

湿疹

「湿疹」という言葉だけでは、
まだ分かりません。

赤い、ぶつぶつする、かゆい、乾燥する、じゅくじゅくする。ひと口に「湿疹」といっても、患者さんが困っている皮膚の状態はさまざまです。当院では、今の皮膚だけでなく、いつ始まり、その少し前に生活の中で何が変わったのかまで振り返りながら考えます。

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「湿疹」とは、どんな状態でしょうか

まず、「湿疹があります」という言葉だけで進めず、実際にどんな皮膚の状態なのかを確認します。赤いのか、ぶつぶつしているのか、かゆいのか、乾燥しているのか。どこに出て、ずっと続くのか、出たり引いたりするのか。患者さんが「湿疹」と呼んでいるものを、いったん具体的にしていきます。

赤み・ぶつぶつ赤みや小さな発疹など、どのような見た目なのかを確認します。
かゆみ・乾燥かゆみの強さ、乾燥、皮むけ、じゅくじゅくする感じなども大切な情報です。
場所と出方どこに出るのか。同じ場所に続くのか、別の場所にも現れるのかを見ます。
似た皮膚症状もある接触皮膚炎やアトピー性皮膚炎など、湿疹として現れる状態はさまざまです。急に広がる、強く腫れる・痛む、発熱、強い水疱や皮むけ、口や目など粘膜の症状を伴う場合は、医療機関での評価を優先します。
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皮膚と同じくらい、「いつ始まったか」を見ます

何年も繰り返している湿疹と、これまでなかったのに2〜3か月前から初めて出るようになった湿疹では、考え方が変わります。特に最近始まったのであれば、その時期は大切な手掛かりです。

「その少し前に、何か変わったことはありませんでしたか?」仕事、住む場所、結婚、家事、食事、毎日使うもの。湿疹が始まった時期を起点に、時間を少しずつ遡っていきます。
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「何が変わったか」だけで終わらせません

たとえば「3か月前に転職しました」と聞けば、職場が変わったことは一つの情報です。でも、そこで質問を止めるとは限りません。

「なぜ、その時期に転職したのでしょう?」その奥に、結婚があった。引っ越しがあった。新しく一緒に暮らし始めた。そうして遡ると、仕事だけではなく生活全体が組み替わった時期だったと分かることがあります。「何が変わったか」に加えて、「なぜそれが変わったのか」まで見ていくことで、その人の経過をより具体的に捉えます。
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生活が変われば、毎日触れるものも変わります

生活の変化が見えてきたら、その中で新しく使い始めたもの、以前より頻度が増えたもの、いつの間にか習慣になったものへ視野を広げます。

身体に触れるもの洗剤、柔軟剤、シャンプー、ボディソープ、化粧品、寝具など。
毎日口にするもの食事、飲み物、サプリメントなど。生活の変化と一緒に習慣が変わっていないかを見ます。
頻度が変わったもの以前から使っていたものでも、回数や量が変わっていないかを確認します。

これらを「悪いもの」と決めるわけではありません。新しく始まったこと、変わったこと、繰り返していることと、湿疹の経過を重ねて考えるための材料です。

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皮膚の状態と、そこまでの経過を重ねて考えます

皮膚の見た目だけでも、問診だけでも、その人の湿疹をすべて説明できるとは限りません。当院では、実際の皮膚の状態と、発症までの時間軸や生活の変化を重ねながら、確認するものを絞っていきます。

同じ「湿疹」でも、そこまでの一連の流れは一人ひとり違います。これまでの臨床経験も踏まえながら仮説を立てますが、その仮説を最初から答えとは考えません。実際の症状や経過がどう変わるのかを見ながら、必要なら考え直します。
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湿疹が始まった少し前まで、時間を戻してみる

湿疹が出ると、「何を塗ればいいのか」「何をやめればいいのか」と今の症状に目が向きやすくなります。それと同時に、始まりの少し前まで時間を戻してみることも一つの見方です。

「湿疹が始まった頃、自分の生活に何が起きていただろう。」そして何か変化が見つかったら、「なぜ、それは変わったんだろう」と、もう一つだけ奥へ進んでみる。すぐに答えが見つかるとは限りません。それでも、症状だけを見ていたときには見えなかった自分の生活の流れに気づくことがあります。
湿疹から、もう少し具体的に考える。

「湿疹」は、とても範囲の広い言葉です。

自分の状態に近いものがあれば、そこからもう一冊読んでみてください。病名を決めるためではなく、「自分の場合はどうだろう」と考えるための次の入口です。

アトピー性皮膚炎と言われている →アトピー性皮膚炎という診断名から、もう少し奥を考えます。
手の荒れ・ひび割れが中心 →手荒れとして、始まった時期や毎日触れるものから考えます。
手や指に小さな水疱がある →汗疱として、小さな水疱やかゆみ、その前後の生活を考えます。
急に盛り上がって、しばらくすると消える →蕁麻疹として、出る時間帯やその前の過ごし方から考えます。

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湿疹について、ご相談ください

「湿疹」という言葉だけで決めつけず、実際の皮膚の状態と、いつ始まり、その頃に生活の中で何が変わったのかを重ねながら手掛かりを探していきます。