ATOPIC DERMATITIS
アトピー性皮膚炎
「アトピーだから」で、
すべてを一つにまとめない。
同じ診断名がついていても、皮膚の状態や悪化する時期、これまでの経過は一人ひとり違います。まず「いつから、何が変わって、今の状態になったのか」を整理するところから考えます。
アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚疾患です。現代医学では、皮膚のバリア機能や免疫反応、遺伝的な素因などが関係し、乾燥、汗、ダニ・ハウスダスト、皮膚に触れるもの、ストレスなど、さまざまな要因が悪化に関係すると考えられています。
まず「いつから変わったのか」を聞きます
「子どもの頃からアトピーです」という方でも、それだけでは現在の状態は分かりません。急にひどくなったのはいつなのか。顔に出るようになったのはいつなのか。夜眠れないほど痒くなったのはいつなのか。症状が大きく変わった時期を細かく見ていきます。
「身体に良いもの」も、一度確認します
アトピーが長く続くと、良くなるためにいろいろなことを試している方も少なくありません。ヨーグルト、乳酸菌、サプリメント、プロテイン、発酵食品、健康食品。一般に身体に良いとされているものでも、今のその人の身体に合っているかは別に考えます。
皮膚だけではなく、毎日身体に入っているものを見る
食べ物だけではありません。歯磨き粉や化粧品など、毎日繰り返し使っているものも確認します。「何を使っているか」と同時に、「いつから使い始めたのか」を大切にします。
頻度は、とても大切な情報です
たまに摂るものと、毎日摂るもの。月に一度使うものと、朝晩使うもの。同じ「生活の中にあるもの」でも、身体との接触頻度は大きく違います。
必要であれば、普段使っているものや食べているものを実際に持ってきていただきます。情報が多いほど、その人の生活と身体の状態を整理する手掛かりになります。
一度外して、身体の変化を見ます
気になるものが見つかっても、その時点で「これが原因です」とは決めません。生活上問題がなければ一度やめてもらい、次の診察で身体の反応と実際の症状をもう一度確認します。
こうした確認と並行して、必要に応じて自律神経の働きなど身体全体の状態も見ながら鍼灸を行います。
薬を否定するために原因を探すわけではありません
アトピー性皮膚炎では、皮膚の炎症を抑える外用薬やスキンケアなどの治療が大切です。当院が考えたいのは、「薬か鍼灸か」という二者択一ではありません。
「アトピー」という名前の奥を見ていく
アトピー性皮膚炎という診断名は大切です。ただ、その名前だけでは、なぜこの時期に悪くなったのか、なぜ特定の場所だけ治りにくいのか、なぜ良くなったと思ったらまた繰り返すのかまでは分かりません。
良くなるために始めたものが、増えすぎていませんか?
アトピーが長く続くと、「腸に良い」「免疫に良い」「肌に良い」という情報が自然と集まってきます。そして気づけば、ヨーグルト、サプリメント、健康食品、オイルなど、毎日摂るものが少しずつ増えていることがあります。
もちろん、それらが悪いという意味ではありません。ただ、始める前より本当に楽になっているでしょうか。
身体に良いと言われているものでも、すべての人、すべての時期に同じように合うとは限りません。一度増やすことをやめて、自分の身体に何が起きているのかを見直してみる。そういった気づきも、大事なことです。
アトピー性皮膚炎について、ご相談ください
「アトピーだから」で終わらせず、症状が変わってきた時間の流れと、日々の生活・身体の状態から手掛かりを一緒に探していきます。