体重変化・栄養不足・過度な運動
身体が使えるエネルギーが不足すると、脳から卵巣へのホルモンの指令が弱まり、排卵が抑えられることがあります。
IRREGULAR MENSTRUATION
月経周期の変化には、理由があります。
月経不順とは、月経が来る間隔が短すぎたり、長すぎたり、数か月来なかったりする状態です。月経周期は体調や生活環境の影響を受けるため、その変化にはさまざまな背景が考えられます。
月経周期は、脳の視床下部・下垂体と卵巣がホルモンを介して調節しています。この働きが変化すると、排卵のタイミングがずれたり、排卵が起こらなくなったりします。
身体が使えるエネルギーが不足すると、脳から卵巣へのホルモンの指令が弱まり、排卵が抑えられることがあります。
ストレスは視床下部の働きに影響し、排卵のタイミングや月経周期を乱す一因になります。
甲状腺ホルモンは生殖機能にも関わります。分泌が多すぎても少なすぎても、排卵や月経周期に影響する場合があります。
卵胞の発育や排卵を調節するホルモンの働きが乱れ、排卵しにくくなるため、月経の間隔が長くなることがあります。
ホルモン分泌の調節が変化しやすい時期で、月経周期が不安定になることがあります。
月経不順は一つの病名ではなく、周期の異常を表す言葉です。月経の間隔が長い稀発月経、短い頻発月経、月経が止まる無月経など、状態によって評価が異なります。
妊娠の可能性がある場合は最初に確認が必要です。長期間月経がない場合や不正出血を伴う場合は、婦人科で原因を調べることが重要です。
婦人科では月経歴や生活状況を確認し、必要に応じて妊娠検査、血液検査、超音波検査などを行います。
治療は原因により異なり、生活・栄養状態の調整、ホルモン療法、PCOSや甲状腺疾患への対応などが選択されます。妊娠を希望するかどうかも治療方針に関係します。
東洋医学では、月経の状態を「気」と「血」の働きなどから捉えます。代表的な考え方を紹介します。
東洋医学では、精神的な緊張や感情の変化が続くと「気」の巡りが滞り、「血」の巡りにも影響して月経が乱れると考えます。
食事から十分に養分を取り込めない状態や疲労・消耗などによって「血」を養う働きが弱まり、月経に影響すると考えます。
※「肝鬱」「血虚」は伝統医学の分類です。「血虚」は医学的な貧血と同義ではなく、これらの分類だけでホルモン異常の原因を判断することはできません。
鍼灸は月経に伴う不快感や緊張などに対して補助的に検討されることがありますが、月経周期を正常化できると断定できるだけの確実な根拠はありません。
無月経や不正出血を鍼灸だけで判断せず、婦人科で原因を確認することが優先されます。
症状の経過や医療機関での診断を大切にしながら、鍼灸が補助的に役立つかを検討します。